映像技術会社カメラ部門の新入社員、苅込です!入社してから、あっという間に1ヶ月が経ちました。
学生の頃に思い描いていた「テレビやライブの裏側」と、実際にプロの現場に入って体感する「リアルな最前線」は、想像以上に刺激的で、毎日が新しい発見の連続です。
この1ヶ月間で私が足を踏み入れたのは、きらびやかな「バラエティ番組の現場」と、興奮が渦巻く「大型ライブ・スタジアムの現場」。今回は、この全く異なる2つの現場で私が学んだこと、そして肌で感じた「映像の世界の面白さ」を綴ってみたいと思います。
① 印象に残る現場:バラエティとライブそれぞれの最前線
■ 「出演者」の熱量に圧倒されたバラエティの現場
最初に印象に残っているのは、スタジオやロケでのバラエティ番組の現場です。
バラエティの現場に足を踏み入れて強く感じたのは、「あ、今、自分はクリエイティブな仕事の真ん中にいるんだ」というワクワク感でした。現場の空気はとにかく明るく、笑いに溢れていますが、その裏にあるスタッフの熱量はもの凄いです。
出演者の方々の魅力を最大限に引き出すために、カメラマンがどう動くか。ディレクターの意図をどう映像に落とし込むか。一見、自由で楽しそうに見えるバラエティの映像は、実は高度なチームワークと、現場の「瞬発的なアイデア」の連続で編み出されているのだと知りました。単に指示通りに撮るのではなく、全員が「面白いものを作ろう」とプライドを持って動いている空気感。これぞプロのクリエイターの仕事だと、胸が熱くなりました。
■ 規模のデカさに心を抜かれたスタジアムライブの現場
一方で、バラエティとは全く違うベクトルで圧倒されたのが、スタジアムで開催された大型ライブの現場です。とにかく、「規模が大きすぎる……!」。これが最初の感想でした。テレビ画面や客席から見ているだけでは絶対に分からない、巨大なエネルギーがそこにはありました。そして、そのスケールに比例して、私たちアシスタント(CA)の仕事も、文字通りタフでハードなものになります。
まず、スタジアムの広さに対して、張り巡らされるケーブルの量が尋常ではありません。1本のケーブルを通すのにも、スタジアムの構造を理解し、安全かつ迅速に処理していく必要があります。先輩方がミリ単位の無駄もなく、テキパキと仕込みを行っていく姿は、まるで職人技のようでした。
さらにこの現場で、私は「手持ちカメラ(ハンディカメラ)」のアシスタントにつかせていただきました。これが、この1ヶ月で一番大変だったと言っても過言ではありません。
縦横無尽に動き回るカメラマンの足元をケアし、ケーブルが絡まないように、かつカメラマンの動きを絶対に邪魔しないように引き回す。アーティストの動き、カメラマンの呼吸、そして自分自身の動きのすべてをシンクロさせなければなりません。スタジアムの広大なステージをカメラマンと一緒に駆け回っているうちに、体力的には限界に近づいていましたが、大歓声とステージの照明が一体になった瞬間、ゾクッとするような感動を覚えました。大変であればあるほど、その映像がモニターに綺麗に映し出されたときの達成感は格別です。

② 技術の先にあるもの:1ヶ月経って見えてきた「いい映像」の本質
この1ヶ月、バラエティとライブという両極端な現場を経験して、ふと気づいたことがあります。それは、「機材を扱う技術と同じくらい、現場の空気を読む『目』が大事だ」ということです。
バラエティでは、次の瞬間に誰が喋るか、どこで笑いが起きるかを予知するようなカメラワークが求められます。ライブでは、曲の盛り上がりやアーティストの感情の爆発を、一瞬も逃さずに捉える瞬発力が求められます。
先輩方は、重い機材を軽々と扱いながら、実は現場全体のストーリーや空気をコントロールしているように見えます。ただカメラを回しているのではない。バラエティなら「笑い」を、ライブなら「熱狂」を、映像というフィルターを通して視聴者に届けるための、最大の表現者なのだと気づきました。
今はまだ、ケーブルの巻き方ひとつ、機材の運搬ひとつで手一杯の私ですが、先輩方の背中を見ていると、自分が守っているその1本のケーブルが、最終的に何万人、何百万人の心を動かす映像に繋がっているんだと強く実感します。裏方の泥臭い仕事こそが、最高のエンターテインメントを支える土台なのだと、誇らしい気持ちになりました。
ここからが私の本当のスタート
激動の2ヶ月が過ぎようとし、筋肉痛にもようやく慣れてきました。
バラエティの明るいクリエイティブ空間、そしてスタジアムの圧倒的なスケール感とタフな現場。この両方を新人のうちに経験できたことは、私にとって大きな財産です。
今の自分は、まだ先輩方に引っ張ってもらい、目の前の仕事をこなすだけで必死な状態です。スタジアムで足がもつれそうになった悔しさも、バラエティの現場で感じたワクワク感も、すべてをエネルギーに変えて、これからの3ヶ月目、4ヶ月目に臨みたいと思います。
早く立派なCAになれるように努力していこうと思います。そしていつかは、自分のセンスで現場の空気を切り取れる一人前のカメラマンになれるように。一歩一歩、技術と体力を磨いていきます。これからも、カメラチームの一員として全力で現場を走り回りますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします!
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