制作実績

バンドフェスの画出し・配信業務にCAとして参加〜ライブ映像におけるオムニフィルターの活用方法について

皆さんこんにちは。撮れ高映像部の佐藤です。

先日バンドフェスの撮影業務をご依頼いただき、CA(カメラアシスタント)として参加いたしました。今回は、バンドフェスの撮影現場で印象に残った「オムニフィルターの活用」についてまとめていきます。

ライブ撮影においては、演者のパフォーマンスだけでなく、照明や空間の雰囲気をどのように映像として表現するかが重要なポイントとなります。その中で、レンズ前に装着するフィルターは、映像の印象を大きく左右する要素の一つです。

今回の現場では、カメラマンそれぞれが私物のオムニフィルターを持ち込み、意図的に映像表現へ取り入れていた点が非常に印象的でした。

今回の現場で担当した役割や使用機材について

本案件では、画出しおよび配信業務を担当し、機材にはSONYのラージセンサーカメラ「BURANO」を使用しました。

3日間にわたる本番の中で、自身は主に本番時のケーブル捌きを担当しました。日ごと、またアーティストごとにカメラマンが入れ替わる現場であったため、それぞれの撮影スタイルに合わせてセッティングを都度調整し、スムーズな進行を意識して対応しました。

オムニフィルターとは

オムニフィルター(オムニレンズ)は、レンズの前に装着することで光の入り方をコントロールし、映像に独特の表現を加えるための機材です。

一般的なフィルターと異なり、ガラス面の加工や形状に特徴があり、光を拡散させたり、屈折させたりすることで、ハレーションやフレアといった効果を意図的に生み出すことができます。

種類も非常に豊富で、形状やサイズ、加工の違いによって映像への影響は大きく変わります。そのため、どのフィルターを選ぶかによって、同じシーンでも全く異なる印象の映像を作ることが可能になります。

ライブ撮影との相性

ライブ会場は、強いスポットライトやカラフルな照明が常に変化する環境であり、光の演出が非常に重要な要素となります。

こうした環境においてオムニフィルターを使用すると、照明の光が柔らかく拡散され、映像内に自然なハレーションが生まれます。この効果によって、ライブ特有の熱量や空気感が強調され、より印象的な映像表現につながります。

実際の現場でも、ステージ上の強い光源がフィルターを通してにじみ、画全体に広がることで、肉眼で見ている以上に“ライブらしさ”を感じる映像になっていました。

印象的だったカット

今回特に印象に残っているのは、横からのライティングを受けた寄りのカットです。

被写体に対して斜めから差し込む光が、オムニフィルターによって柔らかく拡散され、輪郭に沿ってにじむようなハレーションが生まれていました。このハレーションが画面全体に広がることで、被写体を際立たせながらも空間全体に一体感を持たせる効果があり、非常に印象的な映像となっていました。

また、このような表現は単に見た目の美しさだけでなく、楽曲の雰囲気や感情表現とも密接に関係していると感じました。光のにじみ方一つで、柔らかさや激しさといった印象が大きく変わるため、映像全体のトーンを決定づける重要な要素であると実感しました。

個人的にも、この横打ちの寄りの画にハレーションが入る表現はとても好みであり、映像としての“強さ”と“エモーショナルさ”を同時に感じることができる点に魅力を感じました。

カメラマンごとの表現の違い

今回の現場で興味深かったのは、カメラマンそれぞれが異なるオムニフィルターを使用していた点です。同じライブ、同じ被写体であっても、フィルターの種類や使い方によって映像の雰囲気が大きく変わっており、それぞれのカメラマンの“表現の方向性”や“こだわり”がはっきりと現れていました。

あるカメラマンは強めにハレーションを出して印象的な画を作っていた一方で、別のカメラマンは控えめに効果を加え、自然な空気感を重視した映像を撮影していました。

この違いを実際に見比べることで、フィルターは単なる補助的な機材ではなく、映像表現の一部として非常に大きな役割を持っていることを実感しました。

表現を広げるための選択肢として

今回の経験を通して感じたのは、オムニフィルターは“特別な機材”ではなく、“表現の幅を広げるための選択肢の一つ”であるということです。

使い方次第で映像の印象を大きく変えることができる一方で、過度に使用すると見づらさにつながる可能性もあるため、バランスを見極めることが重要であると感じました。

そのため、どのようなシーンで、どの程度の効果を狙うのかを意識しながら使用することが、より効果的な映像表現につながると考えています。

まとめ

今回のバンドフェスの現場では、オムニフィルターを活用した多様な映像表現を見ることができ、大変勉強になりました。

特に印象的だったのは、光の扱い方一つで映像の印象が大きく変わるという点です。ライブという特殊な環境だからこそ、その効果がより際立っていたように感じました。

今後は、こうした表現方法についての理解を深めながら、現場での対応力を高めていきたいと思います。

お知らせ

弊社では、ライブコンサートにおける画出し・撮影・収録・編集業務をはじめ、ミュージックビデオ(MV)制作、イベント収録、番組収録、中継・配信業務、ロケ撮影など、映像制作に関わる幅広い業務に対応しております。

現場ごとの条件や演出意図に応じた機材選定・オペレーションにも柔軟に対応可能ですので、技術協力や案件のご相談などございましたら、お気軽にご連絡ください。

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