映像技術解説

撮影現場で使う主なテープ5種類とその使い分けについて

皆さんこんにちは!撮れ高映像部の三浦です。

今回は、撮影現場で必ず使うもののひとつ「テープ」について書きたいと思います。

一見ただの消耗品に見えますが、実際には現場の安全性や作業効率に大きく関わる重要なアイテムです。ケーブルの固定、機材の養生、出演者の立ち位置(バミリ)など用途は幅広く、さらに最近では「識別・管理」の役割もかなり大きくなっています。

今回は、現場でよく使うテープの種類に加えて、ガッファーテープやカメラ番号(カメ番)の振り方など、実践的な使い方も含めてまとめます。

テープは固定+情報共有ツール

まず前提として、テープは単に固定するだけのものではありません。

現場では主に以下のような役割があります。

  • ケーブルによる転倒防止
  • 機材や床の保護
  • 機材・ケーブルの識別

特に最後の「識別」はかなり重要で、誰が見ても一瞬で分かる状態を作ることが求められます。

現場でよく使うテープの種類

① 養生テープ

養生テープ

定番の緑テープです。

手で切れて扱いやすく、糊残りもしにくいため、仮固定や軽い養生に向いているため、とりあえず1本持っておくと安心なテープです。

ただし粘着力は強くないため、人が多く通る場所や長時間の使用にはあまり向いていません。

② 布テープ(ガムテープ)

ガムテープ

しっかり固定したい場面で使います。

粘着力が強く、ケーブルや機材等を確実に固定できる反面、剥がした後に糊が残る可能性があります。そのため、床や会場設備に使う場合は注意が必要です。

③ ビニールテープ

ビニールテープ

ケーブル周りの細かい処理に便利なテープです。

伸びるのでフィットしやすく、結束やコネクタ保護に向いています。ただし長時間使うとベタつきやすいため、基本は仮用途で使うのが安心です。

④ パーマセルテープ

パーマセルテープ

現場でよく使われるバランスの良いテープです。

手で切れて、適度な粘着力があり、糊残りもしにくいため、バミリ・固定・マーキングなど幅広く使えます。

価格は少し高めですが、安定感があり、迷ったときはこれを選べば大きな失敗はしにくいです。

⑤ ガッファーテープ

ガッファーテープ

プロの現場でよく使われる、かなり優秀なテープです。

布ベースで強度がありながら、糊残りが少なく、見た目もマットで反射しにくいのが特徴です。照明が当たる場所や、カメラに映り込む可能性がある場所でも使いやすいです。

暗い場所(主にライブ現場)でのフォーカス位置やレールのセンターの位置などバミリを目立たせることができるため、1本あるとかなり安心感があります。

カメ番管理とテープの使い方

ここは実務的にかなり大事なポイントです。現場ではカメラやケーブルに「カメ番(CAM1、CAM2など)」を振ることが一般的です。このときに活躍するのがテープです。

例えば…

  • カメラ本体にカメ番を貼る
  • SDIケーブルの両端に同じ番号を貼る
  • スイッチャー側も同じ番号で統一する

こうすることで、どのケーブルがどのカメラに繋がっているか一目で分かります。特に撤収時やトラブル時にこの差が大きく出ます。

分かりやすいテープの貼り方のコツ

テープを使うときは、ただ貼るだけでなく「見やすさ」も重要です。

  • 文字は大きく、はっきり書く
  • 略しすぎない(自分だけ分かる表記にしない)
  • 色で系統を分ける(カメラごとなど)
  • 見える位置に貼る

このあたりを意識するだけで、現場全体のスムーズさがかなり変わります。

よくあるミス

ありがちなミスとしては以下のようなものがあります。

  • 弱いテープで固定して剥がれる
  • 強すぎるテープで糊が残る
  • カメ番の表記がバラバラで混乱する
  • 見えない位置に貼って意味がない

どれも小さいことですが、積み重なると大きなロスやトラブルにつながります。

まとめ

テープは地味な存在ですが、現場ではかなり重要な役割を担っています。

  • 用途に合わせて種類を選ぶ
  • 安全と効率を意識する
  • 誰が見ても分かる状態を作る

特にガッファーテープやカメ番管理などをしっかり行うことで、現場のクオリティは一段上がります。

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