映像技術解説

ライブやMVで活躍するジンバル「RONIN」~現場の状況に応じて異なる組み方の違いについて

皆さんこんにちは。株式会社撮れ高撮影部上原です。

今回は、撮影業務で使用される「ジンバル」についてご紹介します。

ジンバルについて

ジンバルは、撮影業務の際、手ブレが気になる際やドリーバック(被写体から離れていく撮影方法)がやりづらい、カメラの取り回しが悪い場合に活躍する機材で、チルド軸、パン軸、ロール軸の3つの軸を電子工学的に制御して水平基準をキープし続け、前方に歩いたりするときの手ブレを無くしてしまう、魔法のような画期的な機材になります。

数あるジンバルの中で、弊社が高頻度で使用しているのが、DJI社の「RONINシリーズ」で、最近の撮影の多くは、最新版の「RONIN4pro」を使用しています。RONINを運用する上で一番難しいのはやはりバランスを取ることだと思います。先述した通り、パン軸、チルト軸、ロール軸をRONINに乗せたカメラの重さ、大きさに合わせてバランスを取らなければなりません。

様々なRONINの組み方

RONINの組み方はライブ、映画、MVなど様々な用途で組み方が変わってきます。例えば、下記のように、ライブ撮影で長時間持ち続けるため最大限軽くする為に、カメラにはモニターを取付けず、ワイヤレスの送信機をカメラ側に取付けております。

長時間のライブ撮影ではワイヤレスの送信機取付け

また、映画の撮影にて、RONINを使用する際は、使用時間が短い為、必要以上に軽量化せず、5inchのモニターを付けモニタリングしやすいように工夫しました。

映画の撮影では5inchモニターを取り付け

ここ数年でジンバルを用いた撮影が増えてきており、その度に技術は進歩しています。今後も新たな機材や撮影手法など、随時ご紹介出来て行けたらと思います。

弊社では、ライブやスポーツ等各種イベントの撮影・中継、映画撮影の他、ネット配信、テレビ番組の撮影・収録、ENGロケ、MV制作など、映像に関する業務について幅広く対応可能です。お気軽に電話メールにてご連絡ください。お待ちしております。

株式会社 撮れ高(03-6274-8982)

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