制作日記

テレビカメラマンになるために~未経験でも学びたいと言う意志と粘り強く続ける事が大事です

一口にカメラマンと言っても動画を撮るか、静止画を撮るかによって、大きく2つに分かれます。今回は動画を撮るテレビカメラマンについて記事を書いていきます。

テレビカメラマンになるにはどうすればいい?

まず、1つのテレビ番組を作る為のスタッフは「制作」と「技術」に分けられます。「技術」はさらに、音声や照明、大道具や小道具(持ち道具)などの「美術」…という風に細かく分けられます。中でもカメラや音声は目指す人も多く、同時に挫折してしまう人も多い人気の部署です!では、テレビカメラマンになるにはどうすればいいのか?

1番に思い浮かぶのは、専門学校を卒業して映像技術会社に就職し、カメラアシスタントとして経験を積んでカメラマンになる方法です。もうひとつは、テレビ局に入り、カメラマンになる方法です。

映像技術会社とテレビ局の違い

しかし、カメラマンを目指して大学を出てテレビ局に入社し、技術局制作技術センターの制作技術部に配属され、カメラ部に所属し……と言うのは、かなりの狭き門を抜けた先での運次第になってきますよね。。。番組制作会社や技術会社は、会社の業務や責任を果たすべく、カメラ志望なら希望通りカメラに携われる事が多いです。しかしテレビ局はそうではありません。

テレビ局は、まず採用数が多くありません。ましてや「テレビ局」なので番組を「作る」でなく「放送」するまでが会社としての業務であり責任です。制作現場の最前線で働く人が「もっと効率よく」「もっと楽に」「もっと簡単に」仕事をするために、新しい技術を開発する人や、出来上がった番組や構成を元にスポンサーにテレビ番組を売る人、実際に放送する人などが必要になって来ます。大きい制作会社や技術会社にも言えますが、スタジオを持つということは、そのスタジオを「維持する」人や「管理する」人も必要になりますよね。。

実際の現場では学校で習ったことと全く違うことが多々あります

実際、筆者も専門学校に入りました。(半年ですぐにやめてしまいましたが…)なので一般的な流れを書いていきます!まず、卒業して技術会社に就職したら1年目は慣れないことばかりです。専門学校を卒業しても「習ってないよ!」ってことや、習ったのと全く違うじゃん、、と思うことが沢山あるそうです。

実際、僕たちの現場にも流行りがあります。音楽番組などでカメラマンが紙の台本に手書きでメモをして、1曲終わるごとにめくったり、カメラを担ぐ場合は、アシスタントがケーブルをさばきながら台本を見せて、1カット終わったら次のページ…と言う風に1年目の頃はかなり大変でした。しかし最近は事前に送られた資料をiPadに入れてきて、本番ではスクロールするだけというカメラマンが最近は増えています。アシスタントにとってはとても助かります(笑)

関連記事:現場で使われる進行表『台本』について~最近では台本もデジタル化!

カメラマンの経験の積み重ね方

話を戻しまして、1年目は初めての番組、ライブ、イベントで経験を重ね、「1人のスタッフとして現場に出て、1人分の仕事をこなす」事が求められます。2年目になる頃にはレギュラー番組を持ち、2度目のイベントで経験や知識が問われ、だんだんと信頼を得なければなりません。3年目にはアシスタントチーフを任されたり、カメラチーフに脳を貸し、何をしたらカメラマンや現場にとって良いのかを考えて動けなければなりません。4年目頃からアシスタントチーフを支えられるようになり、少しずつカメラもやるようになります。実績を積んで、認められてカメラマンとしてシフトにつけられるようになります。

華やか見えますが下積みが長く、人によっては5年6年とアシスタントをする人もいます。それでも腐らずに学び続け、努力し続ける事が大事になって来ます。センスも大事ですが努力で補う事ができます。未経験でも学びたいと言う意志と、粘り強く続けることができればチャンスは沢山あります。

参考ページ:
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