映像技術解説

屋外撮影時のケーブルの処理について~濡らさない工夫やまとめ方など

皆さんこんにちは!撮れ高映像部の小林です。

コロナ禍とはいえ季節関係なく、野外フェスはいつでも熱く盛り上がります!ただ、野外フェスの一番の天敵は天候です。夏場は突然の雨だったり、冬場は強風による寒さだったりとお客さんもそれに向けての対策が必要なように、撮影機材にも天候の変化への対策が必要になってきます。

今回は雨対策として、特にケーブルについての対策をご紹介していきます。

ケーブルの頭は絶対に守れ

過去の記事でも紹介されていますが、どのケーブルでも関わらず、絶対に頭を筒ビニールで覆い濡れないようにします。詳細は当社ブログの下記の記事を参照ください。

関連記事:サッカー中継の現場にCAとして参加~精密機材を守るための雨天時の対策について

野外では、ケーブルのさらされている環境が室内のライブと違って特殊なため、特に光ケーブルに関しては頭のキャップが取れることもあります。基本ケーブルの頭を地面につかないように、ステージの脚の部分(鉄パイプ)に2巻きほど巻いて引っ掛けるようにしています。そうすれば、水溜りはもちろん、機材や特機の行き来の際に、巻き込まれるような心配もなくなります。

ケーブルをわかりやすく綺麗にまとめる

野外フェスの現場において、広い敷地で複数台のカメラを配置するにあたりケーブルの長さも室内のライブ等に比べ、ポジションによっては2倍近くの長さが必要なところもあります。その際にケーブルとケーブルを繋ぐジョイント部分を、前面と後方の中間地点に設けるのですが、カメラ台数が多ければ多いほど、バミリを貼っているにして、他のセクションと混在してしまう可能性があり、特に撤収を行う夜間は見えづらくなり時間がかかってしまいます。

あらゆる可能性を考慮した上で、下記の写真のように長めの紐を使用して、各カメラごと結び1箇所でまとめます。そうすれば、コンパクト且つわかりやすく撤収の手間も省けるので効率よく作業ができます。

長めの紐で各カメラごとにケーブルをまとめます

野外の案件は当然、規模も大きいため関わるセクションもケーブルの本数も多くなり、普通のライブより撤収する時間も大幅にかかります。それに加えて、雨天の場合は体力もより消耗するためできる限り撤収の省略化が重要になりますので、このようにケーブルをまとめるなど小さな対策も考えなければいけないのだと、現場で学ばせていただきました。

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