こんにちは。撮れ高デスクスタッフです。
今回は、撮影やライブ、配信などの現場で使っている「スタッフリスト」について、少しゆるめに書いてみようと思います。
スタッフリストとは、その現場に参加するスタッフの名前や担当、集合時間、連絡先、移動方法、宿泊先などをまとめた資料です。
誰が参加するのか、何時に集合するのか、新幹線は何時なのか、ホテルはどこなのか。そういった情報をひとつにまとめて、できるだけ分かりやすくするのがスタッフリストです。
そして、日々スタッフリストを作っていて思うことがあります。
それが、「スタッフリスト、完成したと思ったら完成じゃない説」です(笑)
「完成しました!」と思った直後に変更が……
スタッフが決まり、集合時間を入力して、新幹線やホテルの情報も入れる。名前の漢字や電話番号、入り時間なども確認して、「よし、これで完成!」となります。
PDFにして関係者に送信。これでひと仕事終わったと思っていると、「すみません、○○さんの入り時間変更でお願いします」と連絡が入ります。
もちろん修正します。
時間を変更して、もう一度確認してPDFにして再送。「今度こそ完成」と思っていると、次は「スタッフ1名追加になりました」。
さらに「○○さんは前泊になりました」「帰りの新幹線を1本早くしてください」「担当が変更になりました」など、いろいろな変更が入ってきます。
こうしてスタッフリストは、完成したはずなのに何度も更新されていきます。
気持ちとしては「最新版」「最新版2」「修正版」「最終版」「最終版修正」、そして最後には「これが本当の最終版」という感じです(笑)
もちろん実際のファイル名は、あとから見ても分かるように管理していますが、「これで最終です」と言われても、「本当に最終かな?」と少しだけ思ってしまいます。
集合時間が変わるだけでも意外と大変
撮影やライブ、配信の現場では、当日までに予定が変わることは珍しくありません。
出演者のスケジュールや制作の進行、カメラの台数などが変われば、スタッフの人数や集合時間も変わります。
例えば「集合時間が1時間早くなりました」という変更があったとします。
一見すると、スタッフリストに書いてある「9:00」を「8:00」に変更するだけのように思えますが、遠方の現場ではそう簡単ではありません。
その時間に間に合う電車があるのか、新幹線を変更する必要はないのか、始発でも間に合わないスタッフはいないか。場合によっては前泊が必要になることもあります。
一か所の変更でも、ほかの部分に影響が出ていないかまで確認する必要があります。
全員が同じ電車なら楽なのですが……
人数の多い現場になると、移動の管理もなかなか複雑になります。
Aさんは東京から新幹線、Bさんは現地集合、Cさんは前泊、Dさんは別の仕事から合流、Eさんは少し遅れて参加、Fさんだけ翌日帰り。
さらに「行きは新幹線、帰りは車」というスタッフがいる場合もあります。
デスクとしては、「皆さん一緒に来て、一緒に帰りませんか?」と言いたくなることもありますが、もちろんそんなわけにはいきません(笑)
新幹線の手配も、人数分を買えば終了というわけではありません。東京駅から乗る人、途中の駅から乗る人、帰りだけ違う時間の人など、それぞれの予定に合わせて確認します。
誰のチケットを購入したのか、必要な枚数は合っているのか、まだ購入していない人はいないか、本人にチケットを渡したのか。
スタッフリストを見ながら人数を確認して、念のためもう一度確認。デスクの仕事をしていると、人数を数える回数が妙に増えます(笑)
行ったことがない駅なのに詳しくなる
スタッフリストを作るときには、現場までの移動について調べることもあります。
「会場の最寄り駅はどこ?」「駅から会場まで何分?」「タクシー乗り場は東口?西口?」「ホテルから会場まで歩ける?」「終演後でも東京まで帰れる?」
こうしたことをひとつずつ調べます。
Googleマップを開いて、「この出口から出たほうが近いな」「タクシー乗り場はこっちだな」「このホテルなら駅から歩けそうだな」と確認していると、だんだんその街に詳しくなってきます。
一度も行ったことがない場所なのに、駅の出口やタクシー乗り場まで知っている。不思議なものです。
現場に向かうスタッフが「駅に着いたけど、どっちに行けばいいの?」とならないように、必要な場合には駅から会場までの行き方なども調べておきます。
こうした細かい確認も、当日スムーズに動くためには大切な準備です。
「A4一枚」に収めるのも意外と大変
スタッフリストを作るうえで大切なのが、見やすさです。
情報が全部入っていても、文字が小さすぎて読めなければ意味がありません。逆に文字を大きくすると、今度はA4一枚に収まらなくなります。
人数は多い。情報も多い。でも文字はなるべく大きくしたい。そして、できればA4一枚で見られるようにしたい。
列の幅や余白、改行する場所などを調整しながら、できるだけ見やすくまとめていきます。「あと少しだけ入らない……」というときには、数ミリ単位で調整することもあります。
きれいにA4一枚に収まったときは、ちょっと嬉しかったりします(笑)
資料を開いた瞬間に「自分は何時にどこへ行けばいいのか」が分かる。それが一番です。
撮影現場は当日だけではありません
撮影会社というと、カメラを構えているカメラマンや、ライブ会場でたくさんの機材を扱っているスタッフを想像する方が多いと思います。
もちろん、それも撮れ高の仕事です。
ただ、実際に撮影が始まるまでには、スタッフを集めたり、機材やスケジュールを確認したり、移動方法を決めたりと、いろいろな準備があります。必要であれば新幹線やホテルも手配します。
現場が朝9時から始まるからといって、仕事が朝9時から始まるわけではありません。何日も前から準備が進んでいて、その積み重ねがあって当日を迎えます。
スタッフリストを作っている姿だけを見ると、パソコンの前でExcelを開いているだけなので、かなり地味です。カメラも回っていませんし、照明も当たりません。
スタッフリストを作っているところをライブ配信しても、おそらく再生回数は伸びないでしょう(笑)
でも、現場当日に「誰が何時に来るのか分からない」「ホテルがどこか分からない」となったら大変です。
現場でカメラを回す人がいて、その準備をする人がいて、移動やスケジュールを管理する人がいる。いろいろな人の仕事がつながって、一つの撮影現場ができています。
今日もスタッフリストを作っています
そんなわけで、今日もデスクではスタッフリストを作っています。
こうした作業は、カメラを回したり、ライブ会場で機材を扱ったりする仕事に比べると、かなり地味に見えるかもしれません。でも、スタッフが迷わず現場に入り、予定通りに撮影を始めるためには、こうした事前の準備も欠かせません。
そして、「よし、完成!」と思ったあとに変更の連絡が来たら、またExcelを開きます(笑)
映像の仕事というと、どうしてもカメラや撮影そのものに目が行きがちですが、実際にはその前後にもいろいろな仕事があります。
今回紹介したスタッフリストも、その中のほんのひとつです。
現場に入って初めて分かることもありますし、働いているうちに自然と覚えていくこともたくさんあります。最初からカメラや機材の名前を全部知っていなければいけない、というわけでもありません。
「映像業界って実際どんな仕事をしているんだろう?」「ライブや撮影の裏側ってちょっと面白そう」「カメラの仕事に興味はあるけど、何から始めればいいか分からない」
そんな方に、撮れ高のブログを通して、現場だけではなく普段の仕事やちょっとした裏側も知ってもらえたらと思っています。
そして、そんな映像制作の仕事に少しでも興味を持っていただけた方へ。
撮れ高では、一緒に撮影やライブ、配信などの現場を支えてくれる仲間を募集しています。
経験がなくても、最初は分からないことがあって当たり前です。現場で経験しながら、少しずつ仕事を覚えていってもらえればと思います。
興味のある方は、ぜひ撮れ高の採用情報もチェックしてみてください。
ちなみに、このブログはこれで完成です。
……たぶん、これが本当の最終版です(笑)

