こんにちは。撮れ高デスクスタッフです。私は数年前までカメラマンとして現場に出ていましたが、現在はデスクとしてキャリアチェンジし、撮影現場の後方支援をしています。私の経験からここ30年余りを振り返りつつ、プロの撮影現場で「変わったもの」と「変わらないもの」について書いてみようと思います。
変わったもの〜カメラと収録メディアについて
私がアシスタントとして駆け出しの頃ロケに行くと、現在では当たり前となったSDカードやS×S(エス・バイ・エス)のようなマイクロメディアはなく、べーカム(ベータカム)と呼ばれるテープでの収録が当たり前でした。
主に私の扱ったカメラは、現在主流のNX5Rを代表とする小型軽量のいわゆる「デジカム」ではなく、BVW400Aと呼ばれる肩乗せタイプの、価格も数百万円をくだらない、いかにも「テレビカメラです」と言わんばかりの代物でした。ロケに行く時には大きなリュックサックにベーカムと燃費の悪いバッテリーをパンパンに詰めて走り回ったものです。
今はショルダータイプの大型カメラから、誰でも取りまわせるハンドヘルドタイプ(両手で持ち操作する)のデジカムへ、収録メディアも大きくかさばるベーカムから格段スリムなSDカードやSxSへとコンパクト化し、収録時間も30分から数時間へと大きく進化していきました。つまり機動性が大きく増したのです。


変わらないもの〜カメラアシスタントは未来のカメラマン
撮影機材は大きく進化しましたが、アシスタントの本質は変わっていません。機材が小型化、省エネ化した恩恵で随分身軽で小回りが効くようになりましたが、撮影現場でカメラマンがいかに効率よく、かつ気持ちよく撮影に専念できるかがアシスタントとしての腕の見せ所です。
カメラマンをアシストしつつ、カメラマンになる日に備えて「画」の勉強をしたり、プロの所作を肌で学びます。将来、良い画を撮れるカメラマンになれるか否かはアシスタント時代で決まります。そう聞くと「カメラマンになるのって大変そう」「難しそう」と思われるかもしれません。
しかし私の実体験から、カメラマンは本当にやっていて楽しいし、唯一無二の仕事です。カメラマンとして得られる昔から変わっていないもの。それは、自分の感じたものを感じたままに、撮影という手段を通して、何千万という人々に届けることのやりがいや大きな達成感です。これこそが大きな魅了であり特権です。
コンサート撮影やミュージックビデオ、バラエティやドキュメンタリーはもとより、ジャンルに縛られない幅広いフィールドで活躍するカメラマンに少しでも興味を持ってもらえたなら、ぜひ我々と一緒に働いてみませんか?
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