制作日記

映像技術会社の撮影部として働く上で大切な8つの事〜「この人に任せれば大丈夫」と思っていただける撮影スタッフになりたい

こんにちは、撮れ高の三浦です。

撮影の仕事を始める前は、映像技術会社の撮影部として働く上で一番大切なのは「カメラの技術」だと思っていました。

きれいな画を撮ること、カメラを正確に操作すること、ピントや露出を合わせること、演者や被写体の動きに合わせてカメラを操作すること。もちろん、これらは撮影部として働く上で欠かせない技術です。

しかし、実際に現場に入り、撮影の仕事に関わるようになってからは、技術だけでは足りないことに気づきました。撮影現場は、一人で映像を作る場所ではありません。カメラマン、カメラアシスタント、照明、音声、制作、演者など、たくさんのスタッフがそれぞれの役割を持って動いています。

そのため、撮影部として働くためには、カメラの技術だけではなく、現場での立ち振る舞いや周囲とのコミュニケーションも大切なのだと感じています。

HDC-5000 | システムカメラ | ソニー

①まずは「確認する」こと

現場で特に大切だと感じているのが、「確認すること」です。

機材は揃っているか。

カメラの設定は合っているか。

ケーブルに問題はないか。

自分の立ち位置は合っているか。

次の撮影ではどこに移動するのか。

こうしたことを一つずつ確認する必要があります。撮影現場では、「たぶん大丈夫だろう」という判断が、思わぬトラブルにつながることがあります。

分からないことをそのままにせず、分からないときは聞く。少しでも不安なことがあれば確認する。当たり前のことに思えますが、この当たり前を毎回きちんと行うことが大切なのだと思います。

②自分のカメラだけを見ない

撮影中は、どうしても自分のカメラや画に集中してしまいます。

今どのような画になっているか。

ピントは合っているか。

次はどこに動くのか。

など、自分のカメラのことで頭がいっぱいになることがあります。しかし、現場には自分以外にもたくさんの人がいます。

他のカメラマンがどこにいるのか。

スタッフがどこを通るのか。

演者がどの方向に動くのか。

次に何が始まるのか。

周囲を見ながら動くことができなければ、自分が良い画を撮れていても、他のスタッフの邪魔をしてしまう可能性があります。撮影部として働くのであれば、「自分がどう動くか」だけではなく、「周りがどう動いているか」を見ることが大切だと感じています。

③言われる前に考える

特にカメラアシスタントとして現場に入っていると、指示を受けて動く場面が多くあります。もちろん、指示されたことを正確に行うことは大切です。

しかし、経験を積んでいくためには、それだけでは足りないのだと思います。

次に何が必要になるのか。

今のうちに準備できることはないか。

と、自分で考えることが必要です。

例えば、撮影が始まる前に必要な機材を確認しておくことや、次の移動場所を把握しておくことなどです。

先輩がどのようなタイミングで動いているのかを見て、「なぜ今この動きをしたのだろう」と考えることも勉強になります。最初から完璧にできるわけではありません。それでも、周りの動きを見ながら少しずつ先を考えられるようになることが、現場で成長していくために必要なのだと思います。

④コミュニケーションを取る

撮影は、一人では完成しません。そのため、スタッフ同士のコミュニケーションも非常に大切です。

「お願いします」

「ありがとうございます」

「確認しました」

「ここは大丈夫です」

このような短い言葉でも、声を出すことで周囲と認識を共有できます。逆に、自分では分かっているつもりでも、何も言わずに動いてしまうと、周りには伝わっていないことがあります。撮影現場では、一つの認識のズレが大きなミスにつながることもあります。

だからこそ、必要なことはきちんと言葉にすることが大切です。そして、自分が話すだけではなく、相手の話をしっかり聞くことも必要です。撮影技術だけではなく、人と人とのやり取りも仕事の一部なのだと感じています。

⑤分からないことを恥ずかしがらない

現場に入りたての頃は、分からないことがたくさんあります。

機材の名前、専門用語、現場独特のルール、先輩が当たり前のように行っている作業など、最初からすべて理解することは難しいです。それでも、「こんなことも知らないと思われたくない」と考えてしまい、分かったふりをしてしまうことがあります。

しかし、それが一番危険なのだと思います。分からないのであれば、聞けばいい。

「すみません、もう一度お願いします」

「これはどういう意味でしょうか?」

「ここはどのように動けばよいでしょうか?」

と確認することで、一つずつ知識を増やしていくことができます。分からないことを聞くことは、恥ずかしいことではありません。

むしろ、分からないままにしない姿勢のほうが、現場では大切なのだと思います。

⑥失敗したら、次に活かす

撮影をしていれば、失敗することもあります。

思ったような画が撮れなかったり、動くタイミングが遅れてしまったり、他のカメラと動きが重なってしまったりすることもあります。失敗すると、「なぜできなかったのだろう」「もっと上手くできたはずなのに」と落ち込んでしまいます。しかし、失敗したことだけを引きずっていても、次にはつながりません。

大切なのは、なぜ失敗したのかを考えることだと思います。

準備が足りなかったのか。

周囲を見ることができていなかったのか。

経験が足りなかったのか。

原因が分かれば、次に同じことが起きたときに注意することができます。一つの失敗から一つでも学ぶことができれば、その経験は決して無駄ではありません。

⑦「撮る人」ではなく「映像を作る人」になる

撮影部として仕事をする上で、全体を見ることも大切だと感じています。自分が撮影した映像だけで、一つの作品が完成するわけではありません。

他のカメラの映像と組み合わさることもあります。

スイッチャーが映像を切り替えることもあります。

編集で使用されることもあります。

そのため、「自分が良い画を撮れたか」だけではなく、「全体としてどのような映像になるのか」を考える必要があります。

他のカメラと同じ画になっていないか。

切り替えやすい画になっているか。

次の展開につながる画になっているか。

自分一人ではなく、チームで一つの映像を作っているという意識を持つことが大切なのだと思います。

⑧技術と同じくらい、人としての部分も大切

撮影部として働いていると、技術を身につけることに意識が向きやすくなります。

私自身も、もっとカメラを上手く扱えるようになりたい、もっと良い画を撮れるようになりたいと思っています。しかし、技術があればそれだけで良いわけではありません。

時間を守ること。

挨拶をすること。

確認をすること。

分からないことは聞くこと。

周囲を見ること。

自分の仕事に責任を持つこと。

こうした基本的なことが積み重なって、周囲からの信頼につながっていくのだと思います。

「この人と一緒に仕事をしたい」

「この人なら任せられる」

そう思っていただけることも、撮影部として働く上では大切なことだと感じています。

まだまだ勉強中だからこそ

現場に入るたびに、自分の未熟さを感じることがあります。

先輩のように素早く判断できなかったり、知らない機材があったり、思ったように動けなかったりすることもあります。そのたびに、「まだまだ勉強が必要だな」と感じます。

しかし、その一方で、現場に入ったからこそ分かることもたくさんあります。

昨日できなかったことが、今日は少しできるようになる。

分からなかったことが、一つ分かるようになる。

先輩の動きを見て、「こういうことだったのか」と気づく。

そうした小さな積み重ねが、自分の成長につながっていくのだと思います。

撮影部として働く上で大切なのは、カメラの技術だけではありません。

確認すること。

周囲を見ること。

先のことを考えること。

人とコミュニケーションを取ること。

そして、チームで一つの映像を作っているという意識を持つこと。

まだまだ私自身も勉強中ですが、これからさまざまな現場を経験する中で、技術だけではなく、「一緒に仕事をしたい」と思っていただける撮影スタッフになりたいと思っています。

カメラを持ったときに、「この人に任せれば大丈夫」と思っていただけるような人になること。

それが、今の私が目指している撮影部の姿です。

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