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音声をミックスするミキサーの役割や用途について

こんにちは 撮れ高 映像部スタッフの柳町です。

以前友人とミキサーについて話していたときに、この業界を全く知らない子にミキサーって料理に使うミキサー?と言われたことがあります。

普段私たちは気にすることなく、ミキサーという言葉を当たり前のように使っていますが、そもそもミキサーとは何か説明したいと思います。

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ミキサーとは

ミキサーとは音をミックス(混ぜる)して音を出す機械の事です。チャンネルという音を入力するところがいくつもあり、それぞれのチャンネルに繋いだ音をミックスして、2chの信号(L・Rのステレオ)にして出力します。

簡単に説明すると、グループのアーティストさんの声を一人一人バラバラに録って、スピーカーからグループ全員の声を出しているという形になります。それぞれ個別に音をミキサー卓に入れているので、声のボリュームをフェーダーの上げ下げで調整したりイコライザーなどを摘み部分で調整したりする操作が個別にできます。

ミキサーは音をミックスして音を出すものなら簡単に誰でもできるのではないかと思うかも知れません。確かに、音をミックスするだけならば誰でも簡単に操作することはできます。しかし、ミックスをする作業はとても奥深く、音のバランスを調整しなければいけないので音を聞き分ける技術が必要です。

音のバランス調整・用途例

例えば、ワイプに抜かれている人が喋っている内容が、VTRの音に被って聞こえないことがないように音のレベルを調整しなければいけません。

※ワイプとは、テレビ番組でVTRの映像が流れている時に画面の端の上下左右に出演者達が喋っているのをカメラで写し小窓として表示する演出のこと

出演者さんの声の大きさに違和感を感じないように、それぞれの声の特徴などを把握し、耳に入りやすい音のレベルに合わせてフェーダーを調整する必要があります。また、お客さんの拍手やリアクションの音なども一緒に録らなければいけません。

私がミキサーの調整を行う場合は、常に音だけでも楽しめ、内容が伝えられるように心がけミキシングをしています。

また、個人的な感想ですが、テレビ番組のミキサーより音楽番組のミキサーの方が、アーティストさんの声やお客さんの拍手の他に、楽器の音をミックスしなければいけない場合があるので、バランスをとるのがとても大変です。

また、アーティストさんの歌声や楽器にリバーブ(エコー)などをかけたりするのですが、リバーブの量によって歌のイメージが変わってしまうので、その調整を試行錯誤するのがとても難しいと私は感じました。

より良いミキシングができるように今後も勉強し、しっかりとした技術を身につけていきたいです。

弊社は撮影をメインに業務に励んでいますが、音声についても対応可能なスタッフが多数在籍しております。撮影に関する業務依頼の他、「音」にも拘った作品もお任せください。電話メールにてご連絡お待ちしております。

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