映像技術解説

映像制作における『光』について

みなさんこんにちは、撮れ高映像部スタッフの丸田です。

今回は、映像に欠かせない「光」に関する内容をお話します。

映像に欠かせない「光」を読む・生かす・作る

「光」は大別すると太陽光を主とする自然光と、各種の人工光があります。自然光には晴天や薄日、曇天、雨天があり、また季節や時間によって、さまざまな性質を持っています。つまり一口に自然光と言っても、色温度や光量、光質に違いがありますが、その光をどう使うかというところから考えていきたいと思います。光の使い方としては、下記の3つの目的があります。

  1. 主光源として使う
  2. 補助光として使う
  3. 被写体の色を正確に出す

撮影ではこの3つすべてを常に意識しながらベストの結果を引き出すべく、撮影者は工夫を求められます。単純な例で言えば、晴天の昼間の主光源は太陽光ですが、夏の人物撮影などでは強い影が出やすくなります。そこでレフなどを使ってその暗い部分に光をあてて整えてやります。また場合によっては強い光を反射させてその光を主光源として利用する方法もあります。絵画など色を正確に再現しなければならない時は、光源の色温度を正確に測り、その色温度にあった設定で撮影する必要があります。

大事なことは撮影現場にある光にもっと意識を集中すると同時に、それをどう生かすか、あるいは整え直すか、時に待ち、または作り出すのか(照明)、その選択をしていくことです。光に無頓着で地明かりをそのまま受け止め何の工夫もせずにカメラを回していては、最高の撮影結果は求められません。自然光では撮影時間を選ぶことも大きな鍵となるわけです。

その対極として、光線をイチから作り出す照明撮影があります。本格的なライティングをする機会が少ない人でも、構図にとって大切な「光」を学ぶにあたって、その基礎をわかっておくことは極めて大事です。光には色もあるのでこの色をどう生かすかも、構図作りの大切な要素となります。ビデオカメラでオート撮影すれば自動的にホワイトバランスを調整して『白いものは白』として再現するようになっていますが、それが本当に意図に適しているか、光線の方向やバランスとともに判断していく必要があります。

弊社では、生配信の撮影業務の他、テレビ番組のロケ撮影やスポーツ中継やライブコンサート等の各種イベントの映像出し・生中継などの映像・撮影技術の提供の他、動画・映像編集なども対応しております。まずは、お気軽に電話・メールにてご連絡下さい。

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